アメンボはどうして水に浮くの?【夏休み自由研究】

夏休みの自由研究は何にするかもう決めましたか?

今回はアメンボがどうして水に浮くのか調べたいと思います。
水の上をすいすいと自由に動き回るアメンボのように、
一度は私たちも水の上を自由に歩いてみたいですね。

それでは、アメンボが水に浮くふしぎを解明してみましょう。

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目次

調べるテーマ

アメンボが浮くふしぎを解明するために、

  • アメンボの重さ
  • 表面張力(ひょうめんちょうりょく)って何?
  • アメンボのからだのひみつ

の3つについて調べてみようと思います。

アメンボの重さ

「アメンボは軽いから水に浮くんじゃないの?」
そう思った方もいるかもしれません。それも、アメンボが浮く理由の一つです。

1円玉1枚の重さは1g(グラム)ですが、実はアメンボが10匹集まっても
1円玉1枚の重さの方が大きいくらい、アメンボのからだは軽いのです。
重さで言うと、0.03g(グラム)から0.05g(グラム)くらいだと言われています。
アメンボが約20匹~30匹あつまってようやく1円玉と同じ重さになるんですね!

表面張力(ひょうめんちょうりょく)って何?

表面張力(ひょうめんちょうりょく)という言葉を聞いたことがありますか?
これは、「表面積(ひょうめんせき)をできるだけ小さくするためにはたらく力」のことです。

正方形よりも、ボールのような球の状態がいちばん表面積は小さくなりますので、
水などは球の状態になろうとする力が常にはたらいています。

コップのフチぎりぎりに水を入れてみると、フチのまわりの水が少しもりあがって
見えると思います。これが表面張力です。

表面張力(ひょうめんちょうりょく)とは?
まとめると表面張力とは、水ができるだけ小さくなろうと
するときに外側に反発する力
ということです。



アメンボのからだのひみつ

からだから油を出している?

水のうえに少しの油を落としてみると、水のうえに油が浮くのがわかりますよね。
みなさんも知っている通り、水と油はとても混ざりにくいです。

実はアメンボは足の先から油をだしています。
水と油の混ざりにくさを利用して、アメンボは水に浮く力を強くしているんですね。

アメンボは毛むくじゃら?

アメンボの足の先は、たくさんの毛が生えています。
足先にたくさんの毛がびっしり詰まっていることで表面張力が発生し、
毛と毛の間に水が入りこみにくくしているのです。

爪(つめ)がはえている?

アメンボの足の先には「爪(つめ)」のようなものが生えています。
油をしみこませた毛むくじゃらの足のおかげで、アメンボは水のうえでも
つるつると滑ることは無く、じょうずに水のうえを移動することができます。

アメンボのからだのまとめ

アメンボはからだから油を出して、水と油の「反発する力」と、
毛がたくさん生えていることによって水がしみこみにくくなる
「表面張力」の2つの力を使って、水に浮きやすくしているんだね!

そして爪のようなもので水をかいて、水のうえを自由に
動き回ることができるんだ。



気になるしつもんコーナー

いくつかの気になることについてまとめます。

アメンボはどんなところに住んでいる?
アメンボはどんな場所でも水に浮けるわけではありません。
すこしきたない水のうえだとアメンボは沈んでしまうから、
アメンボのいる水は比較的きれいな水なんですよ。
どんな水のうえだとアメンボはしずむ?

水に浮いているアメンボの近くに洗剤をたらすと、アメンボは沈んでしまいます。
洗剤は、水と油を混ざりやすくして溶かしてしまう効果があります。
その洗剤がアメンボの足の油を溶かしてしまうんですね。
(これを「界面活性剤(かいめんかっせいざい)」と言います)

だから家庭用排水や工業廃水などが流れているきたない水の上にアメンボはいません。

アメンボは何を食べる?

アメンボは実は「肉食」で、水面に落ちた虫の体液を吸っています。

また、アメンボの足がセンサーのようなものになっていて、足の先で感じる波によって
水面に落ちたものがエサなのか、ただの風なのかを判断することもできるそうですよ。

まとめ

いかがでしたか?

  • アメンボはとても軽い
  • 「表面張力」という水のちからを使っている
  • 足先にびっしりと生えた毛に油を出して、水に反発する力を強くしている

アメンボはこのような工夫をして水に浮いていたんですね。
自由研究としてまとめるときに参考にしてみてください。

ありがとうございました。

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