
料理が好きな子も、そうでない子も、家族でできるたのしい!なおかつおいしい!自由研究をご紹介します。
発酵時間や温度、こね方によっても全く違うパンが出来上がります。
基本の作り方をおさえたうえで、自分の好みのおいしいパンを作ってみましょう。
目次
基本の食パンの作り方
砂糖6g
塩2g
ドライイースト1.5g
バター6g
水90g
サラダ油適量
スケッパー
こね台
食パン型(半斤用)
材料を計って準備する
- バターは常温に戻しましょう。
- 強力粉と砂糖、塩はこねるとき使う大き目のボウルに一緒に計ります。
材料を混ぜる
- 強力粉と砂糖、塩をスケッパーでよく混ぜます。
- 中央にくぼみを作り、ドライイーストと水を加え、スケッパーでさっくり混ぜていきます。
- 粉っぽくなくなったら手でひとまとまりにします。
こねる
- こね台の上でこすりつけるようによく伸ばしながら混ぜます。
- べたついて台にくっついてしまうので、スケッパーで生地を集めながら作業します。
バターをもみこむ
- 生地の伸びがよくなり8割程度グルテンの形成が終わった段階でバターをもみこみます。
- 縦に伸ばした生地に3分割したバターを1切れずつ置いて、生地をたたんでおりこみます。
- そのあと、バターを直接触らないように生地を押しながら全体に均等に混ぜます。
※グルテンの形成が完全に終わるのは、次の叩きつけの工程が終わったあとで、生地が薄く伸びるようになり反対側にあてた指が透けてぼんやり見える程度です。
叩きつける
- 生地を台にたたきつけては折りを繰り返してグルテン組織を鍛えます。
- 生地を伸ばしたとき少し透けるまで続けてください。
- 軽くこねて、なめらかで手につかないくらいするんとまとまるようになったら終わりです。
生地を丸める
- きれいな面を上にして、そこから両手の小指側で生地を包み込むように伸ばし、するんとしたきれいな状態にします。
- 底の部分は軽くつなげてきれいにします。
一次発酵
- 上の方まで内側にサラダ油を塗ったボウルに生地を入れて、霧吹きなどで薄く水をかけます。
- 空気が入るように軽くラップをかけます。
- オーブンに発酵機能がある場合は30℃程度にして60分発酵させます。
- 常温で発酵させる場合は、気温にもよりますが10時間程度放置します。
- 元の2倍程度まで膨らんでいたら一次発酵は終わりです。
成形
- 軽く押してガスを抜きます。
- こね台の上でスケッパーを使って生地を2等分します。
- 生地をしっかり叩いてガス抜きをし、綿棒で伸ばします。
- 円形の生地が縦長になるのをイメージして、両側を折って縦長に伸ばします。
- 長いほうをくるくると巻いて、ロール状にします。
- 分けたもう一方の生地も同じ形にします。
- 型にサラダ油を塗ります。
- 型の中に、膨らむことを考えて間隔をあけて2つの生地を置きます。
ベンチタイム
- 型にラップをかけて、常温で20分生地を休ませます。
二次発酵
- 霧吹きなどで薄く水をかけます。
- オーブンに発酵機能がある場合は30~40℃程度にして60分発酵させます。
- 常温で発酵させる場合は、気温にもよりますが3時間程度放置します。
- 型からはみ出すぐらいいっぱいに膨らんでいたら二次発酵は終わりです。
焼成
- オーブンを220~200℃に予熱します。
- 200℃に設定したオーブンで30分焼きます。
冷ます
- 焼きあがったら型を台にトンッと軽く打ち付け、蒸気を抜きます。
- すぐに型から取り出して、ケーキクーラーの上などで冷まします。
各工程のポイント

どうしてこねるの?
小麦粉と水が合わさってできる「グルテン」を形成するためにこねます。グルテン組織によってパンの中の空気が逃げてしまわずふんわりとしたパンができます。
バターのタイミングがこねる作業の途中にあるのは?
バターなどの油脂は、グルテンの形成を阻害します。しかし、油脂を含んだ生地はよく伸びるグルテンの形成に役立ちます。したがって、合間にバターを加えてグルテンの形成の仕上げをするのです。
生地をたたきつけてグルテン組織を鍛える?
叩きつけられると、グルテン組織が強くなり、より空気を逃がしにくくなります。発酵させてイースト菌がガスを発生させる前に、このガスを逃がさない強固なグルテンを作っておくのです。
発酵に適した温度や湿度について
30度前後が一次発酵、35~40度が二次発酵に適した温度です。発酵の前に生地に水をつけたりラップをかけたりするのは、生地の乾燥を防ぐためです。しかし、ラップをきっちりかけて空気が入らないようにしてしまうとイースト菌が働かなくなるため、ふんわりかけることがポイントです。
ベンチタイムって何?
生地を休ませ、緩ませる時間です。ベンチタイムをとることで、ぴんと張り過ぎているグルテンが緩み、焼いたときに程よく伸びてふんわりしたパンになります。
焼きあがってから型ごと打ち付けるのは?
焼きあがってすぐの内部の蒸気を逃がすためです。そのままでは内部の蒸気が外側のかたい部分を湿らせてしまいます。トンッと5~10cm上くらいから打ち付けましょう。
参考動画
パンこねは一度動画で見てからの方がイメージしやすく、うまくいきます。この動画のレベルできれいにグルテンを形成するのは難しいかと思いますが、チャレンジしてみましょう。3分30秒くらいからバターを混ぜます。混ぜ方は真似をするとかなり楽ちんですよ。
まとめ
ここまでしっかり一読したら、もう基本の食パンの作り方は知っていることになります。何回かやってみると意外と難しくないし食パンは型を使い、生地のまとまりも良くなるので、失敗しにくくおすすめですよ。こねすぎてももっちりとした食パンになるので、ある程度好きにこねてOKです。
夏休みは家族でパンを焼いて、一緒に食卓を囲みませんか?お家の人の感想含めて作り方や工夫を自由研究にまとめてみましょう。